若者よロックに説教を求めるな。ロックに国境を求めるな。馬鹿は一生治らない（治すべからず）。スケベも一生治らない（治すべからず）。前作のプロデューサー、クレイジーケンバンドの横山剣も、ムーンライダーズの鈴木慶一だってサジを投げて逃げ出した。居心地悪くて当たり前。世渡り下手で当たり前。そんな裸一丁のダンディズム。尻に付いた火は消すな、五線譜で鼻をかめ、好きな女をバスドラム押し倒せ。腹がへったら薔薇の花を喰え。どこまでもみっともなく堕ちてゆけ。薄っぺらい水割りのような音。皮ジャンでなくってビニール・ジャンパアが似合う音。馬鹿！馬鹿！馬鹿！本当にアンタって馬鹿！中上健次の小説の飲んだくれが４畳半のアパートで聴く鳥羽一郎のノドチンコとキース・リチャーズの中指のようなホロ苦いが豪勢で猥雑な音魂にお前の鼓膜は泣く。結成２０周年、唯一無二の無国籍ロック日本代表。